読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画備忘録

見たもののメモ帳がわりのようなもの

Jacques Doillon / ラブバトル (2013) ★★★

男女の体の絡みを撮りましょうって一発ネタ

他のシーンほとんどないし

 

でももう殴ったり投げたりの喧嘩系アクロバティックは序の口で

泥んこセックスありの後ろ向き肩車での踊り場クンニありの

四十八手どころか百手くらいを長めのショットで撮りまくるという…

 

要は巨匠(ドワイヨンも70過ぎ!)のお遊びで

蓮實重彦の『伯爵夫人』みたいなもんだろうね

となんか微笑ましく見てました

 

『Seventh Code』を思い出したけど黒沢清のがかつてのドワイヨンが担ってた瑞々しさや若々しさに溢れているように思いました

 

あとノートパソコンで会話するのがよかった

ああやってノートパソコン持ち歩くのってフランス映画でよく見る気がするんだけど(ゴダールとかニコラサーダとか)

フランスじゃ普通なのかね?(´・ω・`)

 

 

冨永昌敬 / ローリング (2015) ★★★

冨永昌敬は『パビリオン山椒魚』のころまでしか知らないんだけど

こんな堂々とした画面とる人だっけ?

でも考えてみればそういう志向があった気がしないでもない

 

鳥の画を見せといてこれが現在の私だというナレーションが随所に挟まりつつ

過去の物語が語られていく

あるいは

ドリルと発電機持って殺しにきてるのに

延長コードが足りなくて困るという

シュールな冨永ワールドは健在なのになんか画面が綺麗なんだよね、昔より。

 

とりあえずドリルのシーンがとてもよかった(´・ω・`)

橋口亮輔 / 恋人たち (2015) ★

なんというか、味の合わない高級料亭に行った感じ…

素材とかいいもの使ってるのはわかるし

手間かけて調理してるのもわかるし

見た目もすっごいきれいだし

世間の評判もいいんだけど

…おいしくない

とまで言うと言い過ぎだけど「うまっ!」って感じじゃない

こんなにいいもの使ってるのに…みたいな

 

自分がこれのどこがだめなのかがわからんのだけど…うーん

 

ないものはない(´・ω・`)

 

 

 

鶴岡慧子 / 過ぐる日のやまねこ (2014) ★

木下美咲が出てるからかもしれないけど

青山真治のことを思い出した。

でも巨匠然とした『共喰い』じゃなくて『Helpless』

辺鄙な田舎に過去を清算しにくる若者感が思い出させたんだろうけど

『Helpless』と比べたらちょっと…

 

それにしてもこの作品に限らず

映画で若い男女が出てくるのに性的なにおいがまったくしない

ってのがどうにもこうにも苦手で

なんにも描かないなら同性でいいだろと思うの…

…と書いてて気づいたが

男の子が都会のエロい女も明らかに自分に気がある幼なじみもまったく相手にしない一方で

死んだ男のことを慕いまくって二人の秘密基地みたいな空き家に入り浸って幽霊まで見てるのは

そういうことなのか?

生着替えに後ろ向いててもマナーとしてそうしてる風にしか見えないのは正しいのか?

ダボダボの白いTシャツに水かけてるのに無邪気さしか感じないのも正しいのか?

 

なんにしろ後ろ向いてる男のとなりで女が着替えてるのを

遠くからワンショットで実際に着替えてるさま全部見せる

ってのはなかなか変態くさくて好きです(´・ω・`)

 

Noémie Lvovsky / カミーユ、恋はふたたび (2012) ★★

前情報何もなしで見ておどろく

高校の同級生との結婚が破綻した中年女が

見た目も記憶もそのままで(役者がそのままで)高校時代に戻ってしまう

しかし周りの人にはいつもと変わらない年相応の姿に見えるようなので

普通に環境に溶け込んで青春を再体験する

これ『ペギー・スーの結婚』じゃん

コッポラの中じゃ地味で見たことなかったけど

10年くらい前になんかのセレクションで偏愛っぷりをアピールしてたのがアルノー・デプレシャン

それをノエミ・ルヴォウスキが撮るという…なんともまあ

 

でも『ペギー・スーの結婚』の方が面白かったような…

でも10年前の記憶がなんにもない…

 

あとマチュー・アマルリックに気づかず終わったので

あとから確認しておどろき(´・ω・`)

Todd Haynes / キャロル (2015) ★

50'sを期待して見た…のだけど現代感満載の撮り方…

『エデンより彼方に』ってこんなんだっけ?

 

いやこれがもうそのころの映画にしか見えないみたくなったら

それはそれでダメだと思うけど

うーん…コレジャナイ感…?

せっかくの衣装や美術があんまり活きていないように思えてしまうのです

 

あとケイト・ブランシェットはいい女優さんになったね(´・ω・`)

Rich Moore, Byron Howks / ズートピア (2016) ★★★

ポリコレうんぬんばかりが話題の映画

物語の主張が正しいのかばかりを問うのはどうなんだろうね?

しかも正しさ=おもしろさみたいな風潮もあるようでなんとも…

 

で見たんだけど

アンチポリコレ的部分こそ映画としておもしろかった(´・ω・`)

 

例えば擬人化されたジュディの女性的な表象

体のラインが無駄にエロティックでケモナー受けを狙ってるレベル

今ディズニーのアニメーションの人間キャラで

こんな表象は許されないんじゃないと思う

 

あるいは小動物たちのギャグ

ネズミだかなんかは知性を感じさせない小人の集団みたいで

これまた人間キャラなら未開の土人とか障害者とかもってきて表現するレベルで

やっぱり無理だと思う

 

スピードだかダイハードのころだったか

コメディオブリマリッジを再現するために現代映画では大量殺戮しなきゃいけない

みたいな言説があったけどその逆バージョンというか

今アンチポリコレ的表現を行うためにはこうすればいいんだよ

ってディズニーからの例示だと思いました。