映画備忘録

見たもののメモ帳がわりのようなもの

庵野秀明・樋口真嗣 / シン・ゴジラ (2016) ★★

マジ総監督とか表記に困るのはやめてほしい。監督とどう役割分担してんの? 面白ければいいけれど…これが現在の邦画の限界なんですかね? 映画はだいたい岡本喜八の『日本のいちばん長い日』。スコープで閣僚さんたちの会議ばっかがテンポよく展開されーの、人とか場所とか字幕出まくりーの、でもさ、だったらもっと画面映えする顔が見たいじゃん。三船敏郎とか志村喬とか笠智衆とかすごかったじゃん。それを薄い顔代表の長谷川博己…今ならあの映画史に残るクソうざい顔芸を披露した黒沢年男を、超大御所に対抗するためだったと擁護できる気がしなくもない…だから俳優にはそんな期待せずに、あー竹野内豊の声は相変わらずアンニュイだなーとか、あー石原さとみが「ガッジーラ」って言ったなーとかリラックスモードで見てたところに、 高橋一生ネルフのBGMで緊迫感出しながら関係者がテーブル囲んでミーティングしていると、みんな立ってる中1人だけテーブルにおかれたパソコン脇から顔出して、低い位置からの終始上目使い…なんだこれは誰用サービスなんだ、とうろたえてるうちに、静まり返ったオフィスで突然の絶叫&立ち上がって頭抱えて右往左往…なんというか1人だけ『民王』モード… まあこの人も長谷川博己系の薄い顔だし、今『日本のいちばん長い日』みたいなの作るなら薄い顔揃える必要があるのかもしれない…みたいな、だから何?的なことを思いました。 確かに熱血主人公ポジションの長谷川博己は主人公にしては熱血してないし、一人称「僕」だし、石原さとみとくっつくかと思いきや『サンクチュアリ』系のバディ展開だし…こういうのが今風なんですかね? なんでもかんでもキスしてめでたしめでたしのハリウッド育ちなのでよくわかりません。 あと特撮部分は構図がゴリゴリに凝ってて迫力もあるんですが、ウルトラマンオーブの方が面白いと思いました。