映画備忘録

見たもののメモ帳がわりのようなもの

Manoel de Oliveira / アンジェリカの微笑み (2010) ★★★

オリヴェイラの最後の長編

 

いまだにレオノール・シルヴェイラショックが続いてるのに、今回は本当に孫がいるおばあちゃん役…

『ブロンド少女』といい『アンジェリカ』といい

美少女ポジションはレオノール・シルヴェイラだったころが懐かしい…

 

アンドレ・バザンの「写真映像の存在論」と溝口健二の『雨月物語』を思い出した

あるいはジョルジュ・メリエス

 

豪雨の夜に写真屋のドアを叩いたら奥さんが窓から顔出すファーストショットにこれがコメディと気づく

奥さん雨降ってるから傘さしてるわ、下で話がついたら車でいなくなるまで無視されてるわ…

ところかまわずアンジェリカの名前を叫びまくる主人公も

下宿先の妄想ババアも

1日に何度も声かけまくる乞食ジジイも

いいキャラしてる

 

人物のセリフとか動きとか済んで誰もいなくなったあとも、にゃんこがずっと鳥さん見ているショットがよかったです。(´・ω・`)