映画備忘録

見たもののメモ帳がわりのようなもの

Bertrand Bonello / サンローラン (2014) ★★★★

何にも期待してなかったらなかなかどうしてすごい

 

イブ・サンローランの60年代~70年代のぐだぐだとした生活が描かれる

ちょっと出てくる晩年役がヘルムート・バーガーなところからも漂うヴィスコンティ感が全体のムードをつくってる

画面が派手ながら落ち着いたアダルト感じで劇中で若手のゴルチエを批判してるんだけど、ファッションわからんが要するに初期アルモドバル的なキッチュな系統でしょ?

そりゃ批判するわなって派手さの質

 

ギャスパー・ウリエルがルイ・ガレルと初めて会うとこがいい

クラブの端と端にいてカメラがゆっくり行ったり来たり

2人の間には躍ってるひとがいっぱい

 

あとルイ・ガレルが新しい家でベッドに誘うとこ

なんかスローになったりこっち向いたりなんだかわからんが大変な感じ

 

この人微妙なスローモーションがうまいのね

 

ヘルムート・バーガーが真っ暗な部屋のテレビで地獄に堕ちた勇者ども』見てるのは

てるてる家族』でいしだあゆみ上原多香子の紅白出場見てるの以来の衝撃でした(´・ω・`)